9月29日、命の大切さを考えることを目的に「いのちの講座」を開催しました。
講座では視覚障害のある方を講師に招き、視覚障害者が安全に生活を送るために大切なことについて講演していただきました。講演では電車のホームから転落してしまったことや、歩いている途中で自分がどこにいるか分からなくなってしまったことなど実際に体験した危険な出来事について語っていただき、本当に怖い思いをされたことが伝わってきました。
また、生徒からは視覚障害者が安全に電車を利用したり、道を歩くためには点字ブロックがとても大切なことを学び、それらが十分に普及してほしいとの意見が聞かれました。お互いに活発な意見交換をすることができ、とても意義のある講座となりました。
講師の方から最後に、危険に対して十分理解し、正しく対処しながら怖がらずにどんどん外出してくださいとのメッセージをいただきました。今回の講座で学んだことを今後の生活に生かしていけるよう、さらに学習を深めていきたいと思います。
7月4日 学校教育研究活動助成金 贈呈式
奈良教弘、ジブラルタ生命から3名の方が来校され、2022年度学校教育研究活動助成金を贈呈していただきました。
「視覚障害教育の専門性を高める」研修や活動に大いに活用させていただきます。
薬物乱用防止教室
12月9日(木)本校会議室にて薬物乱用防止教室を開催しました。講師の先生より、具体的な事例を紹介していただきながら、薬物は身近に存在すること、自分を大切にするためのポイントなどを教えていただきました。参加した中高部・保専部の生徒たちは、時に笑いも交えながら、しっかりと講義に耳を傾けていました。市販されているかぜ薬やエナジードリンクも間違った使い方をすると人体に有害であること、ネットやSNSなどで誰でも簡単に手に入ることなどの説明があり、薬物に近づかないことや断る勇気を学ぶことができました。
創立100周年記念式典 令和2年11月28日(土)
本校は、令和2年4月に創立100周年を迎えました。
5月に予定していた記念式典は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行という不測の事態により半年延期し、参加者を同窓会代表、在校生、教職員に縮小して挙行しました。記念式典では、実行委員長式辞、学校長挨拶に続き、奈良県知事 荒井正吾様、大和郡山市長 上田清様よりビデオによるご祝辞をいただき、2名の生徒が「喜びの言葉」として学校への思いを述べました。
この日の記念式典をもって、創立100周年記念事業を締めくくりました。本事業を支えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
実行委員長式辞
学校長挨拶
生徒代表「喜びの言葉」
全体の様子
生徒向け学習会「情報リテラシー講習会」
9月24日(木)5時限目に情報リテラシー講習会を開催しました。
講師の先生からはトラブルのきっかけや原因について事例をあげながら、わかりやすくていねいに説明していただきました。生徒たちも先生の質問に答えたり、うなずいたりしながら講習会に積極的に参加していました。普段、自分たちが使っているネットやスマホについて、新しい気づきがあったり、見直すきっかけになったりしたのではないでしょうか。視覚障害者にとってもネットやスマホは情報を得るための大切なツールです。
今後も保護者と連携しながら、引き続き適切な使用を指導していきたいと思います。
いのちの講座
10月24日(木)の午後、助産師の中村先生より「いのちの講座」を開催いたしました。
中高部、保専部、教職員30名程度が参加し、いのちのはじまり、受精卵の成長、実際の胎児の心音や赤ちゃんの産声を聞きながら、わかりやすく丁寧に説明していただきました。メモを取る生徒や質問をする生徒もいて、みんな熱心に聞いていました。また保専部の生徒は自分の子育て時代を思い出した人もいるようでした。
講演の後は、妊婦のおなかの重さを体験したり、3000gの赤ちゃんの人形を抱っこしたりと生徒たちは盛り上がっていました。いつも元気な赤ちゃんばかりではなくつらい経験もされてきたことや視覚障害のある生徒のために手作りの模型を準備してくださり、聞いて触って体験したことは、とてもよい機会になりました。
ムジークフェストなら アウトリーチ実施
5月20日(月)の午前中、「ムジークフェストなら」が本校体育館で開催されました。
オープニングで、パーカッション奏者の池田安友子さんと、日本で唯一のタンバリン演奏家 田島隆さんがジャンベとフレームドラムを鳴らしながら登場。その後、コンガや数々の打楽器、チャイムなどで多彩な音やリズムを聴かせてくださり、森のイメージの不思議な世界に浸りました。田島さんオリジナルの楽器や演奏テクニックは見事で、「ドレミの歌」の演奏には驚きと感動を覚えました。タンバリンのワークショップもとても楽しく、児童生徒はみるみる上達し、最後にみんなでリズムにのって「サザエさん」を演奏しました。
本校でアウトリーチ(出張公演)実施
5月21日(月)の午前中、ムジークフェストならが本校体育館で開催されました。チェロ奏者の谷口賢記さん、ピアノ奏者の松本裕子さんによる、エルガーの「愛の挨拶」、フォーレの「エレジー」、ベートーヴェンの「ピアノとチェロのためのソナタ」などの名曲を鑑賞しました。フロアでも演奏してくださり、床や空気中を伝わる振動を全身で受け止めたり、楽器に触れて手の平で音を感じる体験をしたりすることができ、チェロの魅力を知る貴重な機会となりました。最後はサンサーンスの「白鳥」で終演となり、1時間たっぷりと美しい音色を堪能させていただきました。
駅ホームからの転落事故未然防止学習会を開催
平成29年12月14日(木)に生徒会主催で学習会を実施しました。近畿日本鉄道株式会社と視覚障害者団体から講師をお招きし、前半は①転落事故のケース報告、②ホーム上歩行の方法と注意点、③鉄道会社と当事者団体の取組について学習しました。後半は、④駅ホーム転落時の対応について体験しました。体育館に仮設ホームを準備し、線路から駅ホームの高さを手で確認したり、万一にも駅ホームから転落した場合にどのように行動すべきかを講師から教えていただきました。生徒からの質疑にも丁寧に答えていただき、生徒からは「ホーム柵がたくさんの駅に設置されたら」、「鉄道を安全に利用したい」、「定期的に学習会を実施してほしい」という感想でした。講師の方も、「このような盲学校との学習会は初めて」とのことでした。今後も、命を守る活動として継続していきたいと考えています。