自立活動とは、視覚障害(見えない・見えにくい)によって生じる、学習や生活上の不便さを補うために幼稚部・小学部・中学部および高等部(普通科・保健理療科)に設けられた授業です。それぞれの発達や必要に応じて、個別指導を基本に指導しています。
本校では、自立活動の授業で以下のような内容に取り組んでいます。
・保有感覚や補助具の活用
・点字指導
・歩行指導
・日常生活動作
・情報処理
次に内容を簡単に紹介します。写真はそれぞれの内容の一例です。
視覚にかわる感覚として触覚や聴覚を上手に使う方や、使える視覚を最大限生かすために、さまざまな補助具を使用して上手にものを見る練習などをします。補助具については、視覚障害を補ういろいろな道具の紹介のコーナーも参考にしてください。
色々な物を触って確認しています。
単眼鏡を使って黒板の文字を読んでいます。
点字を読んだり書いたりする練習をします。
点字の教科書を使って教科学習をしています。
点字タイプライターで文字を打っています。
白杖を使った単独歩行を目指して練習をします。
学校の外に出て歩く練習をしています。
白杖で段を確かめながら階段を下りています。
日常生活を送るために必要な技能・技術(調理・洗濯・掃除・裁縫・身だしなみ)などの練習をします。
食材が見やすい黒いまな板の上で野菜を切っています。
計量カップのへこみを指で触って確認しながら牛乳を入れています。
様々な情報機器(音声対応・拡大画面のパソコンなど)を有効に活用する練習をします。
点字入力により文章作成をしています
画面を拡大するソフトを使ってパソコン操作をしています。
ここに掲載しているのは、いろいろな補助具の一部です。すべてではありませんので、さらに詳しく知りたい時は日本点字図書館、日本盲人社会福祉施設協議会、日本盲人会連合、などのホームページや「視覚障害 便利グッズ」のキーワードで検索してみて下さい。
目盛が触れる定規(上)目盛が見やすい定規(中央・下)
マスや行が見やすいノート
点字盤
点字タイプライター
出る量を調整しやすい調味料入れ(右上)計量カップ(左下)
音声時計(左)触読腕時計(中央)音声腕時計(右)
硬貨を分けて入れられる財布
靴下を対にしておく道具
針穴に糸を通しやすい糸通し
音声電卓
本の文字や絵などを拡大して見る機械(据え置き型)
本の文字や絵などを拡大して見る機械(携帯型)
遠くを見るための単眼鏡
近くを見るためのルーペ
本校では、視覚障害を補うさまざまな道具について紹介する福祉機器展を年2回 (例年6月と11月頃)行っています。福祉機器展では、最新の機器や用具の展示を心がけ、本校で学ぶ幼児児童生徒に最新の情報を提供できるようにしています。
ご家族や友人に視覚に障害を持つ人がおられ、参観や相談を希望される場合は、日程等が変更される場合もありますので、必ず事前にお問い合わせください。
問い合わせ先
電話番号 0743-56-3171
メールアドレス mou-s-info@e-net.nara.jp
展示の様子
拡大機器の紹介
使用方法の紹介